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哲学的ゾンビ

2024 Human, PC, chatGPT,
microphone

哲学的ゾンビ

展示空間手前にあるマイクを通して、その展示空間内の人間と会話をすることができるインスタレーション作品。展示空間内の人間は自分の意思で話されているわけではなく、全ての受け答えは、マイクから受け取った言語情報をLLM(Large Language Models)による人工知能が解析し、返答をパフォーマーである人間にディスプレイを通じて指示する。人間は指示のまま会話を行う。
「哲学的ゾンビ」とは、外見や行動が人間と全く同じであるにも関わらず、意識を持たない架空の存在のことを指し、特にデイヴィッド・チャーマーズによって有名にされた概念である。昨今のChatGPTを含むLLMの流行により、人間のような受け答えをするAIが登場したが、彼らに心があるかどうかわからない。人間自身でさえ心や意識があるかどうか他人からはわからない。このような状況をインスタレーションでは強制的に作り出す。
昨今のLLMブームにより、人間による言語や意識の存在が揺らいでいる。本インスタレーションではその存在を浮き彫りにし、人工知能によって異化された人間を通し、言語とは何か、意識とは何か、人間とは何かを問いたい。

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